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ペンネーム 水無月 【画像なし】
書名
著者 中村文則
出版社 河出文庫
おすすめ度
推薦のことば
「これ程美しく、手に持ちやすいものを、私は他に知らない。」
大学生の西川はある日、男性の死体を見つけ、その傍らに落ちていた拳銃を拾った。
拳銃の圧倒的な美しさと存在感に魅せられ、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持ちようになる。

拳銃を中心とした生活を送るようになり、その圧倒的な存在感に振り回される主人公は見ていて理解できないかもしれない。
しかし、拳銃に傾倒していく姿からなぜか目が離せなくなってしまう。
人間は圧倒的な何かを持つものや非日常に弱く、縋りたくなるものなのだろうと考えさせられる本である。
資料ID 462283J 請求記号 B-8700-