この本は，歴史に興味がある人におすすめです。
写真やビデオカメラがない時代，人々は自分たちの周りで起こった衝撃的な出来事を絵に描いて後世に伝えてきました。
そんな時代に描かれた絵は芸術作品でありながらも，描かれた当時の人々の生活スタイルや思想，歴史を伝える遺物でもあるのです。
この本では，数多く残された歴史的真実を伝える絵画の中でも「怖い絵」を中心に紹介されており，その絵がどう怖いのか，なぜその絵が描かれたのかをわかりやすく解説されています。
人類の長い歴史の中で起こった数々の恐ろしい出来事や事件を，絵を眺めながら，当時の人々の想いを感じつつ学ぶことができるおもしろい本です。