展示
雑誌記事索引の活用 〜研究成果は雑誌記事から探ろう 〜
場所:大学図書館期間:1993年9月
書店に行くと雑誌売り場はいつも賑わっています。 みなさんは雑誌と聞いて、どんな雑誌を思い浮かべますか。
一般に雑誌記事というと、手軽で簡単な記事というイメージが強いかもしれません。
しかし、大学生が、あるテーマについて考えようとする時、 分厚い専門書を調べることも確かに基本ですが、 状況変化の激しいテーマであればあるほど、 スピーデイな刊行が可能な雑誌に掲載される論文の重要性は大きくなって来ます。 またある分野の専門的な、 あるいは研究者の書いた論文などは書店の雑誌からは調べられない事が多いです。
図書館の雑誌コーナーでは、 一般に市販されている総合雑誌や専門雑誌約144タイトルの最新号を展示しています。 この展示分は、 本学図書館の所蔵雑誌中のまだまだほんの一部でしかありません。 図書館では、 他の大学の学部や研究科、研究団体、研究機関が出している紀要、 論文集、報告書など主要な学術雑誌を、 何年にもさかのぼって収集しています。
この最新の研究成果の宝庫である雑誌の中身を探し出す有効な道具が、
雑誌記事索引
です。
では、この雑誌記事索引を有効に使うための幾つかのポイントを見てみましょう。
- 種類の選択を適切に
総合的な索引と特定主題に集中した様々な索引があります。 それぞれの凡例を読んで、収録誌名、収録方針、収録期間等に注意して、 目的に合ったものを選んだり、複数のものを併用することにより、 収録範囲外の漏れをカバーする必要があります。 - タイムラグに注意
雑誌の発行時と、記事索引の刊行までには、タイムラグが必ずあるので、 最新の記事は、当該号数の雑誌本体にあたる必要があります。 - 著者名索引、事項・件名索引の有効利用
事項・件名から検索する場合には、頭に浮かんだいくつかの複数の事項から見てみると、 思いがけない発見ができます。 同じ主題を研究している、他の研究者の名前もわかるので、探す範囲が広がっていきます。
求めている論文の著者名から引いてみると、 その著者による他の論文も見つかり、著者のテーマの変遷を知ることで、 より深い研究の手掛かりがつかめることもあります。 - 記事の読み方を覚える
だいたいどれも、下記の例のような記載ですが、 その論文の掲載誌名については、省略形が使われることがあります。 索引のどこかに略称表がついていますので、正式な雑誌名を確認してから、 その雑誌本体が図書館にあるかどうか調べて、手に入れてください。
図書館には、特定主題に関する数多くの雑誌記事索引・雑誌文献目録が揃っています。
ぜひ上手に利用して下さい。
詳しくは、閲覧室カウンターまでお越しください。
『雑誌記事索引 人文・社会編 累積索引版 1948〜1974』(国立国会図書館編)
『雑誌記事索引 人文・社会編 累積索引版 1975〜1979』(国立国会図書館編)
『雑誌記事索引 人文・社会編 累積索引版 1980〜1984』(国立国会図書館編)
政治・行政、法律・司法、経済・経営、産業、社会・労働、
教育・スポーツ、歴史・地理、哲学・心理学・宗教、芸術・芸能、
文学・語学、学術・文化
『雑誌記事索引 人文・社会編 カレント版』 年4回刊行(国立国会図書館編)
『雑誌記事索引 科学技術編』 年4回刊行(国立国会図書館編)
『雑誌記事索引 医学・薬学編』 (国立国会図書館編)
『雑誌記事索引 経済・産業編』 (経済文献研究会編)
『雑誌記事索引 A 経済編』 (経済文献研究会編)
『雑誌記事索引 B 産業企業編』 (経済文献研究会編)
『大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録』全17冊(大宅壮一文庫)
『20世紀文献要覧大系』(20世紀文献要覧体系編集部編) 日外アソシエーツ 1976-
日本文学研究文献要覧、外国文学研究文献要覧、ドイツ文学研究要覧、
経営管理研究・実務文献要覧、文化人類学研究文献要覧、
日本文学・語学研究・英語文献要覧、中国文学研究文献要覧、
フランス語フランス文学研究文献要覧、図書館情報学研究文献要覧、
出版関係文献要覧、比較文学研究文献要覧、洋学関係研究文献要覧、
英米文学研究文献要覧1975-1984など
雑誌文献シリーズ (日外アソシエーツ刊)として
哲学・思想、心理学・社会思想、宗教、歴史学・考古学、世界史・西洋史、
日本史、社会論・文化論、政治・政治問題、法律学・法制史、経済学、
企業・経営、社会学・社会思想、社会保障、労働問題、婦人・生活・住宅、
教育学、社会教育・生涯教育、医療・環境・災害、建築、芸術・美術、
音楽・演劇・芸能、体育・スポーツ、国語・国語教育、外国語・外国語教育、
文学・日本文学、英米文学、など各種の文献目録があります。