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『時の娘』 (ハヤカワ・ミステリ文庫)    テイ, ジョセフィン著;小泉 喜美子 訳       早川書房. 1977


高橋 晴子講師 (学芸学部一般教育)

リチャード三世−彼はほんとうに残虐非道な人間だったのか、 1枚の肖像画を見た入院中のグランド警部は、 ベッドの中で推理をはじめる。 いや、推理だけでなく、関連文献を読みあさる。 そして、リチャード三世の素顔を浮き彫りにしていくのです。

「ミステリは、このように論理を展開していくのよ。 史学の研究にもとりいれてみたら?」と、作者が 問いかけているような作品。 ミステリの好きな人も、歴史の好きな人も楽しめます。 私はお風呂のなかまで持ってはいり、読みました。楽しんでください。