展示
絵でみる 不思議の動物 〜鳳凰・龍・麒麟・人魚〜
場所:分館(関屋キャンパス)1・2階閲覧室期間:2005年1月17日〜2月18日
この世には存在しない不思議な動物がいます。 昔の事典「和漢三才図会」には項目が分類され載っています。 鳥の仲間に鳳凰(不死鳥、フェニックス)がいます。 龍もいます。 日本では竜、西洋では、ドラゴンと言います。 他に想像上の生き物に麒麟や、一角獣、人魚などもいます。 不思議動物は、霊鳥・霊獣と呼ばれたり、 幻獣・神獣とも言われています。
2004年11月に死去したパレスチナ自治政府のヤセル・アラファト議長は、
幾多の政治的・身体的危機をくぐり抜けたため“砂漠の不死鳥”“中東の不死鳥”
とこのような名で呼ばれたりもされていました。
ファンタジーの世界・映画の世界では、
「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」の竜。
絵本・童話では、「エルマーとりゅう」の竜、
「人魚姫」の人魚など。
麒麟は、キリンビールのラベルの商標として駆けています。
また、他に、鳳凰はよく賞状の周りに、龍は、ラーメン鉢に図案化されています。
このように不思議動物は以外に身近にいるのです。
今回の展示はそんな不思議動物の姿を文献に著われた図像を中心に紹介します。
龍
龍蛇類(和漢三才図会 巻四十五) | 寺島良安 | 1712 | |
大荒東経(山海経 第十四) | 1902 | ||
さいはての島へ(ゲド戦記3) | ル=グウィン | 岩波書店 | 1977 |
龍の子太郎 | 松谷みよ子 | 講談社 | 1979 |
龍とドラゴン(イメージの博物館13) | フランシス・ハックスリ | 平凡社 | 1982 |
ベアトゥス黙示録:アローヨ写本 | 岩波書店 | 1982 | |
華厳宗祖師絵伝(華厳縁起)(日本絵巻大成17) | 中央公論社 | 1983 | |
百龍図帖(双書美術の泉69) | 寺野丹斎 | 岩崎美術社 | 1987 |
はてしない物語 | ミヒャエル・エンデ | 岩波書店 | 1987 |
ベアトゥス黙示録:ファンクンドゥス写本 | 岩波書店 | 1988 | |
龍虎図(日本屏風名品選) | 村瀬実恵子 | 岩波書店 | 1992 |
ドラゴンボール | 鳥山明 | 集英社 | 1992 |
ホビットの冒険 | J.R.R.トールキン | 岩波書店 | 1993 |
白いりゅう黒いりゅう(世界児童文学集13) | 岩波書店 | 1993 | |
心(漱石自筆原稿) | 橋口五葉 | 岩波書店 | 1993 |
エルマーとりゅう | ルース・スタイルス・ガネット | 福音館書店 | 1997 |
はるかな国の兄弟 | リンドグレーン | 岩波書店 | 2001 |
龍魚(訓豪図彙 巻十四) | 寛文6 | ||
キリンビールのラベル | 六角紫水 |
麒麟
海内経(山海経 第十八) | 1902 | ||
桂離宮と東照宮(日本美術全集16) | 講談社 | 1991 | |
十二霊獣図(国華1231号) | 国華社 | 1998 | |
畜獣(訓豪図彙 巻十二) | 寛文6 |
鳳凰
山禽類(和漢三才図会 巻四十四) | 寺島良安 | 1712 | |
南山経(山海経 第一) | 1902 | ||
法隆寺(原色日本の美術2) | 小学館 | 1966 | |
平等院と南山城の古寺(日本古時美術全集15) | 集英社 | 1980 | |
狩野探幽(日本の美術194号) | 至文堂 | 1982 | |
法隆寺と斑鳩の古寺(日本古寺美術全集2) | 集英社 | 1983 | |
阿弥陀如来(魅惑の仏像8) | 毎日新聞社 | 1986 | |
「アラビアンナイト」の美術史 | 小林一枝 | 八坂書房 | 2004 |
禽鳥(訓豪図彙 巻十三) | 寛文6 |
人魚
北山経(山海経 第三) | 1902 | ||
The Little Mermaid(アンデルセンシリーズ) | Hans Christian Andersen | 研究者出版 | 1960 |
赤いろうそくと人魚(世界の童話50) | 小学館 | 1973 | |
にんぎょひめ(講談社のおはなし童話館10) | アンデルセン | 講談社 | 1991 |
赤い蝋燭と人魚 | 小川未明 | ほるぷ出版 | 1995 |
人魚伝説 | ヴィック・ドンデ | 創元社 | 1999 |
火の鳥
火の鳥 | 与謝野晶子 | 金尾文渕堂 | 1919 |
火の鳥 | 伊藤整 | 光文社 | 1953 |
新樹の言葉:火の鳥 | 太宰治 | 新潮社 | 1982 |
講談社 | 1991 |
一角獣
鏡の国のアリス | ルイス・キャロル | 福音館書店 | 1972 |