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「砂漠でみつけた一冊の絵本」

柳田邦男 岩波書店 2004年
 
亀尾 博子(一般教育)

 著者はノンフィクション作家として有名。 60歳を前にして陥った心の砂漠、しかも大きく深い砂漠。 その時絵本に出会った。 子どもの頃、我が子育ての頃に出会っていた絵本、 その絵本たちが心を穏やかにし、生きることを深く問いかけたのだった。
 「絵本はおとなになって読むと、生きることやいのちや愛について、 作品に秘められた深い意味が強く心に響くようになる」 「人生は老年になると下り坂といわれるけれど、心の世界は死ぬまで上昇を続けていく」 「ファンタジーの感性を失わないように、心を耕す心得が必要」 「毎月二千円を絵本に投資して、とくに気に入った作品を『座右の絵本』にすれば、 それが心の財産になる」 「おとなが絵本を座右に置くならば、必ずや子どもも変わる」こう発言する著者。 著者、河合隼雄、松居直の共著「絵本の力」(岩波書店)も併せておすすめです。
[目次]
プロローグ いのちの泉・絵本との出会い
1 悲しみを心の糧に (「白い馬」の心がひらいた世界/六歳児が胸に刻んだ弟の死  ほか)
2 絵本がひらく新しい表現世界 (星野道夫・写真と言葉の共振/「書」は心の舞のあと ほか)
3 おとなこそ絵本を座右に (おとなにすすめる絵本/生き方の転換・一七〇〇通の葉書 ほか)
4 心と言葉の危機の時代に (「おとなこそ絵本を」第二弾へ/絵本は人生の伴侶、家族の文化)

小阪:019.53||Y53 (416692C)

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