展示

「100歳の美しい脳 : アルツハイマー病解明に手をさしのべた修道女たち」

デヴィッド・スノウドン DHC 2004年
 
高橋 裕子(児童学科)

 私が心理学に興味を持ったのは、 思い起こせば脳に対する関心がきっかけであったのだと思う。 その後、ひとのこころは脳の機能だけでは説明がつかないということをあまた経験したが、 それでも脳は不思議で面白い。 この本は、678人の修道女達がアルツハイマー病のメカニズムを解明するため、 死後の脳の剖検を含めた定期的な脳機能の検査に応じた経過の記録である。
 神に身をささげるという非常に特殊な生き方を選択した女性達ではあるが、 年老いても充実した日々を過ごす姿には学ぶべきところがあり、 人生の後半の生き方を考える上でとても示唆に富んでいる。 また、単に研究の成果を伝えるだけではなく、 若い研究者が人生の先達に導かれてライフワークに出会う過程になっているところも素晴らしいと思う。
関屋:493.758||Sn (416594C)

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