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「ピーターラビットの謎 : キリスト教図像学への招待」

益田朋幸 東京書籍 1997年
 
田中 雅子(英米文学科)

 マクレガーさんの畑でラディッシュを食べているピーターラビットの絵は、 日本でもすっかりおなじみです。 しかし、なぜピーターは青い服を着てコマドリと一緒にいるのでしょうか? なぜその服をピーターは失ってしまうのでしょうか? 著者は、「キリスト教図像学」とヨーロッパの動植物に関するフォークロアを手がかりとして、 私たち日本人が全く気付いていない「ピーターラビットの謎」を解明し、 イメージの表層から踏み込んで文化を読み解いていく楽しさとちょっとしたスリルを教えてくれます。
 西洋美術はとっつきにくいなぁ、 と感じている人や、 西洋文化に関心のある人に、 是非手に取っていただきたい一冊です。
[目次]
はじめに ピーターラビットの謎?
第1章   ハーブのフォークロア
第2章  「ぶどうパン」とは何か
第3章   名脇役の小鳥と花
第4章   十字架と案山子
第5章   復活するうさぎ
第6章   ちょっと冒涜的
終わりに ヒルトップへの旅
小阪:702.099||Ma66 (416691E)

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