展示

「テレビの罠 : コイズミ現象を読みとく」

香山リカ 筑摩書房 2006年
 

「首相支配 : 日本政治の変貌」

竹中治堅 中央公論新社 2006年
 
中井 歩(人間社会学科)


 小泉政権の5年半が終わろうとしている今、 小泉改革、小泉政治についての本や評価が出てきました。 これまでの5年をどのようにとらえ、 これからの10年 をどうするべきか、 考える時期に来ているのかもしれません。 ということで、少し変則ですが2冊を紹介します。 香山リカはテレビにも登場する精神科医で、 小泉旋風に非常に批判的な考察をしています。 一方、若手政治学者の竹中治堅は、 首相のもとに責任の所在と権力の所在が一致し、 より直接的に有権者に責任を取る新しい政治体制が作られて民主主義の質が向上したのだと肯定的に評価をしています。
 学生時代はある意味で無責任に、 ある意味で自由に天下・国家を論じることができる大切な時間です。 いずれも手に入りやすい新書ですので、 秋の夜長に日本の「民主主義」について思いをめぐらせてみてください。
関屋:699.8||Ka98 (416588I)
関屋:080||C64||1845 (414754F)

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