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ペンネーム 秋津島 【画像なし】
書名 ぼくと1ルピーの神様
著者 ヴィカス・スワラップ/子安亜弥訳
出版社 ランダムハウス講談社
おすすめ度
推薦のことば
 クイズ番組で史上最高額を勝ち取った少年ラム。誰もが孤児で学のない子どもには正解できるわけがない
と、彼の不正を疑う。彼はなぜ正解できたのか?

 全編を通してラムの半生が断片的に描かれているのだが、彼の人生はとにかく苦難や落とし穴の連続。政
治腐敗、大きすぎる経済格差、幼児虐待、売春、宗教対立とインドが抱える問題がこれでもかと出てくる。
テーマが重くてもスラスラ読めたのは、ひとえにラムのおかげ。彼のどこか達観した視点とユーモアな語り
口は、それだけで生きる活力のようなものを与えてくれる。逆境をチャンスに変えるしたたかさ、何があっ
ても生き延びようとするたくましさ。子どもにはたくさんの可能性があると教えてくれる一冊。
資料ID 446131C 請求記号 B-8055-