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『源氏の女君 (増補版)』 (塙新書)    清水 好子 著       塙書房:1967


北村 英子教授 (学芸学部国文学科)

本書は旧版、三一書房(1959年)があるが絶版になり、 その後、1967年塙新書より増補版が出版された。 新書版200頁で持運びに便利なため、 常にカバンに入れて電車の中でも読んでいただきたくお薦めいたします。 増補版は、旧版に「横川の僧都」一章を書き加えたと、 著者が「あとがき」に記している。 この一章の外は、「藤壷宮」・「紫の上」・「宇治のおんなぎみ」・「侍女たち」について、 わかりやすく、かつ、専門的視野で女性の立場から書いていらっしゃる。 平安文学専攻者は勿論、それ以外のどなたでも気軽に読めて楽しい一書です。