展示
「女子大H教授の真剣勝負シリーズⅠ ―文化人・教育者・英語学者との対決―」
林 彦一
新風舎 2004
小阪:830.7||H48(392960E)
関屋:830.7||H48(393035B)
林 彦一(人間科学部 教養教育)
1) 著者の基本的態度は、今の大人に 任せておいては日本は危ない、ということにある。確かに、最近の児童・若者の荒れようは目を覆うものがあるが、それでも(彼らの自己責任も少しはあるかもしれないが)、やはり大人が悪い。その悪い点・間違っている点を見抜く目と、人間的に成長の止まった大人を、人間的に超える力を養う本である。
2)所詮、世の中は不公平だらけである。金持ちと貧乏人、秀才とバカ、美人と……、しかし見方を変えると、これは多様性・豊かさであり、人生の楽しさとなるものである。而して、この見方を可能にさせるのは愛、その裏に真剣勝負を秘めた愛だけである。この本はそういう愛に溢れ、且つそういう愛をものにするための本である。