展示

「教師大村はま96歳の仕事」

大村 はま

  小学館 2003

小阪:375.1||O64392891I

中島 章一(学芸学部 一般教育)

 

  「大村はま」彼女は戦前から戦後にかけて、自らの国語科教育の実践記録を数多く出版し、先生はじめ子どもの親に「教育」の誠を伝えてきた。96歳という年齢を感じさせない、一貫した大村はまの教育観・教師観が、いきいきと読む人の心に伝わってくるのが本書である。この本は1年間に著者が発した言葉とその軌跡を集成したものである。鳴門教育大学での講演「学力低下の声の高い中で考えていること」浦和市の小学校で保護者の質問に応えた「豊かな言葉を育てる」、松山市の小学1年生とのやりとり、等、この1年間の講演やインタビューがまとめられ、付録のCDには、朗読・子どものやりとりの中で先生の肉声も聞ける女性必読の1冊と言える好著である。