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「性虐待の父に育てられた少女(わたし) : 蘇生への道 」 |
川平那木 解放出版社 2005年 |
石川 義之 (人間社会学科) |
本書は、子ども時代に実の父親から性的虐待を受けて育った女性が、
性的虐待の後遺症に苦しみながらも、それを乗り越え、
蘇生し「新しい私」へと昇華していく様子を描いた衝撃の手記である。
父親は「魂の殺人者」。 その殺人者によって切り裂かれた「私」の人生。 奈落の底からパートナーの力を借りながらも自己克服の努力によって這い上がり、 「新生の自己」へと開花させていった「私」。 この書は、性的虐待からの回復だけを綴った書ではない。 誰の人生にも付きまとう生の苦難とそれの超克、 この超克によって「高められた自己」への甦りを語った教訓の書である。 青春の悩みに苦しむ「あなた」。 是非この書をひもといてもらいたい。 人は、その悩み・苦しみをそれとして気づき引き受け、 決して日常に流されることなく、その苦しみ・悩みと格闘し、 自己努力によって乗り越えたとき、 はじめて「高次の自己」へと成長できることを、この書は教えてくれるであろう。 関連図書としては、石川義之著『親族による性的虐待−近親姦の実態と病理−』 (ミネルヴァ書房)を参照のこと。 |
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小阪:915.9||K13 (410034E) |
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