展示

「人類がたどってきた道 : "文化の多様化"の起源を探る」

海部陽介 日本放送出版協会 2005年
 
門 正博(人間関係科)

 私たち人類の祖先は、アフリカで進化し全世界に広がった、 とは今やよく知られている。 チンパンジーなどと進化の袂を分かった約500万年前から、 身体も知能も少しずつ進化してきた。 「猿人」、「原人」、「旧人」、「新人」と生物的な進化をたどる中で、 この本では「文化」や「感性」というものがどのように発達してきたかを、 各地で進められている遺跡調査の結果を元に推理していく。 例えば、埋葬にあたって花を手向ける習慣を、 人類は何時から始めたのであろうか。 何が、人類を海へ、北へと世界中へ駆り立てていったのか。
 5万年前には、人類はすでに、現代人と同じ思考、感性を持っていたらしい。 5万年前の人類と交流できたら、どうなのだろうかと考えてみると面白いかもしれない。
[目次]
第 1章 独りで考える為に(方法序説:学問の散歩道)
第 2章 ホモ・サピエンスの故郷はどこか
第 3章 ブロンボス洞窟の衝撃—アフリカで何が起こったのか
第 4章 大拡散の時代
第 5章 クロマニョン人の文化の爆発—西ユーラシア
第 6章 人類拡散史のミッシング・リンク—東ユーラシア
第 7章 海を越えたホモ・サピエンス—ニア・オセアニア
第 8章 未踏の北の大地へ—北ユーラシア
第 9章 一万年前のフロンティア—アメリカ
第10章 予期しなかった大躍進—農耕と文明の起源
第11章 もう一つの拡散の舞台—リモート・オセアニア
関屋:469.2||Ka21 (412401E)

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