この本を今からおすすめするのですが、まず注意があります。
絶対に精神が不安定な時は読まないでください!
この本には4話の短編小説が収録されているのですが、どのお話を読んでも思いっきり心がかき乱されました。
4話共通して、読み進めていくうちに胸が苦しくなり、怒り、恐怖、嫌悪感、なんともいえない悲しみが湧いてきます。
しかし、途中で読むのをやめたいと思っても、次のページをめくるのがとめられません。
恐ろしい程に、これらの物語に引き込まれてしまうのです。
後味が悪いお話が好きな人に強くおすすめします。
そして、後味が悪いお話があまり好きではない人は、絶対に4話の物語を読み終えた後で、解説を読んでみてください。
本の最後の解説を読み終えた時、それまでの登場人物たちの印象がガラッと変わり、今まで溜め込んでいたモヤモヤした想いが一気に浄化され、大きなカタルシスが味わえます。
人間の心理描写が素晴らしく巧みな小説です。
是非、みなさん読んでみてください!
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