誰もが振り返る美貌と優れた知性、さらにクライエントへの真摯な態度から人気の臨床心理士・月島繭子。
彼女の下には、たくさんの悩める人々が訪れる。
クライエントたちは、一見どこにでもいるような普通の人たちで感情移入がしやすい。でも彼らの語るエピソードが不穏になっていき、読み進めるのが苦しくなり、しかし続きが気になって、ページをめくってしまう。
最後まで彼らの話を聞いた時、読者は、彼らがとった行動に驚愕するだろう。
月島繭子は、あくまでも臨床心理士として彼らに寄り添うが、彼女自身にも暗い秘密があって。
幸せが壊れてしまった瞬間に人は一体どんな行動をとってしまうのだろうか？
人の心の闇を垣間見たい、そんな人におすすめです。