《あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします》
　
　ふと目について手に取った本が面白かったりするとめちゃくちゃ嬉しくなるのだが、この作品もその一つ。
　人が死なない、何気ない日常のちょっとした謎を解くパターンなのだが、暗号文のやり取りや宝の在りかを示す暗号歌など、短編一個一個のクオリティが高い。すごく読みやすいのに内容は本格推理小説並みという、お得感がとてつもない。最後のどんでん返しには、驚くこと間違いなし。