私はジェンダーについて考える機会が増えました。近年ジェンダー研究やフェミニズムの動きが盛んになり、テレビやSNSでもよく目にする事柄です。
女という属性で女として生きてきた私がジェンダーについて考える時、女という属性が理由で体験する不都合な出来事を頭の中で掘り返します。
例えば痴漢してきた顔も知らない人、バイト先で来た横柄な男性客、露出してくる男性、そこに付随して今の社会と、頭の中の自分から男はそんなもんだから、夜道歩いてたから、という言葉が返ってきます。
それと同時にほんまにそうなん?と対抗する自分もいます。
社会で生きていく中で構築してきた私のジェンダー観で思いつく疑問に、具体的に答えてくれるのがこの本です。読み手の知識に合わせ3段階の答えが用意されており、各答えに参考文献も書かれています。
『男女平等をめざす世の中で女子校の意義ってなに?』という問があり、そこの答えとして女子のみの環境によってセクシズムを体験しづらいという。
では、大阪樟蔭女子大学の標語『美 beautiful』はジェンダー的に考えるといったいどうなんだろうか?
この本を読み、この言葉を考えた人に質問したいと思いました。
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