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ペンネーム
秋津島
【画像なし】
書名
チョコレートの歴史物語
著者
サラ・モス, アレクサンダー・バデノック著 ; 堤理華訳
出版社
原書房
おすすめ度
推薦のことば
チョコレートほどたくさんの問題を象徴しているお菓子は無い。気軽な気持ちで読んでいたが、読後は何ともいえない気持ちになった。チョコレートの歴史は甘いだけでなく、とんでもなくビターでもあった。
媚薬や断食・禁酒中の飲み物、女性への贈り物など、チョコレートは時代と共に様々な役割を担ってきた。しかしその陰にはカカオ豆農場の奴隷問題や、企業による性差別・人種差別的なイメージ戦略といった負の側面が存在する。著者はチョコレートを「腹をすかせた労働者と飽食した消費者という、両極端の世界によって生み出される現代の産物」としている。いろいろな問題が議論されている今だからこそ、読んでほしい一冊。
資料ID
464615B
請求記号
383.8-Mo81-