先日、芥川賞作家であり、芸人である又吉直樹さんが、テレビ番組にて穂村弘さんの本を紹介されていました。
よく名前を聞く作家さんで、元々詩集を読むのが好きだった私は、興味を持ち、穂村さんの本を読んでみることにしました。
そこで選んだのが、この「手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)」という本です。
タイトルの変わった雰囲気に惹かれて、ページをめくるとそこは既に不思議な世界でした。
「本当にウサギがついたお餅なら毛だらけのはず、おもいませんか?」というように確かにそうかもとクスリとしてしまうものや、
「宇宙船が軌道変更するようにもどっていった宇治冷緑茶」といったように言葉の美しさに浸れるもの
様々に耽美な世界観が、そこら中に散らばっていて、とても読みごたえがありました。
是非読んでほしい一作です。
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