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書名
水滸伝 替天の章
著者
北方謙三
出版社
集英社
おすすめ度
推薦のことば
北方謙三が書く『水滸伝』の二巻である。
この巻では、晁蓋・林冲らが、仲間が集まるための場所として、
王倫という男を首領にして、反徒たちの集まった塞を獲るところまで描かれる。
王倫という人物は、晁蓋をはじめとした人物とは対照的な、時代に呑まれてしまった反徒として、描かれる。
彼もまた、首領になった時は同じ世直しの志を持っていたのだ、とは当時を知っている友人から語られる彼の像である。
しかし、今の彼は変わってしまったと言葉を続ける。
ここで語られているのは、闘い続けることの難しさである。
そこで晁蓋は、ある言葉を口にする。
それが、この巻のタイトルとして引用もされている「替天行道」である。
天に替わって道を行う。彼らはそれを果たすことが出来るのか。
物語が動き始めた巻である。
資料ID
440274A
請求記号
B-7739-2