この本は、作者である高村光太郎が、妻である智恵子への思いを綴った一冊だ。
高村光太郎の智恵子への大きな愛を強く感じる。何度読んでも、その愛に圧倒されてしまう。
美しくて、切なくて、ひたむきな愛に心を打たれた。
私は「案内」という詩が一番好きだ。
タイトルの通り、小さな家の中を案内しているのだが、この時既に智恵子は無くなっている。
だが、この詩の最後が「智恵さんかういうところ 好きでせう。」で終わるのだが、これがまた、
智恵子のことを想っているのか、私には計り知れない愛が詰まっているように感じる。
上手く言葉にできないほどの愛が、たくさん詰まった作品だと思う。
是非一度、読んでみてほしい。